IFO注文とは第1の注文とそれを精算する第2の注文を同時に入れておくIFD注文の発展形で、第2の注文を2パターンセットする注文方法です。
例えば「○○円で買い」という注文と、その注文が成立したら「××円(高値)で売り」という注文と「△△円(安値)で売り」という二つの指値注文が同時に有効になるようにしておくことです。
外国為替証拠金取引ではIFO注文による取引が多いのが特徴です。
株式取引であれば成り行き注文も多いし、一般投資家には成り行き注文しかしない人もたくさんいます。
しかし、外国為替証拠金取引ではIFD注文が非常に多いしIFO注文の割合もかなり高いのです。
というのは株式取引の場合、はじめた動機が「株の値上がり差益で儲けたい」だったとしても、株を買った瞬間にその人は株主つまり会社のオーナーになります。
株を買った場合、たとえその株が買ったときの値段の100分の1になったとしても、その会社が存続する限り株を持っている人は株主であり、株主総会での議決権を持ちます、利益が出れば配当を受ける権利があり、会社が解散したら(会社財産が残っていればですが)持っている株数に応じて会社財産を分け合う権利もあります。
株式取引で株を買った人は文字通り株(ひいてはその会社を)所有していることになります。
個人投資家でライブドア株を持ち続けている人は、株価がどんなに下がろうが、上場が廃止されようが、悲観することはありません、いまでもライブドア社の立派なオーナーです。
しかし、外国為替証拠金取引で米ドルを買ったとしても、買った米ドルの所有者とは言い難いです。
ある意味、ドル建ての預金を持っているといえる面(利息がつくとか)もありますが、現実的にはドル高に一票投じた、というくらいの感覚が正解です。
通常レバレッジを設定しているので僅かの為替の変動でも、大きな利益や損失が発生します、日本に住んでいる限り日本円で利益が確定しない限りほとんど意味がないし、下落を放っておけば証拠金が消えて取引終了です。
なので、IFO注文やIFD注文で利益や損失を計画的に確定させる必要性が高いのです。